先日発売された「Mac OS X 10.5 “Leopard”」の「Safari」には、Webページの一部を切り抜いてデスクトップウィジェットとして表示する機能が付いているようですね。
こちらの記事で知りました。
Safariの『Webクリップ』を試してみる。 - sta la sta
Safari 3に追加された新機能『Webクリップ』を試してみました。『Webクリップ』は好きなWebサイトをDashboardウィジェットにできる機能です。
この機能、あまり知られていないのかもしれませんが、Windowsでは既に数年前からフリーソフトで実現されています。
コンパクトブラウザ『ComBoo』
それがこちら。
CombooはWEBページの好きな部分を切り取りデスクトップに表示するソフトです。デスクトップに表示したWEBページは分単位で更新でき、拡大縮小も簡単に出来ます。
一時期はかなり頻繁に更新されており、私も個人的にすごく期待していたソフトなんですが、残念ながら最近は開発が止まってしまっているよう。
しかし既に完成度はなかなかのものになっていて、一応SafariのWebクリップと同じようにWebページから範囲選択して一部分を切り抜くことができます。
他にも、ミニブラウザの半透明化や、マウスオーバーで表示を隠すなど細かな設定も行えます。
ちなみに上の画像で上部に表示されているツールバーは、ウィンドウにマウスオーバーしたときだけ現れるもの。(表示範囲の調整やズームなどのボタンが並んでいます)
指定した間隔で自動リロードしてくれる機能がなかなか便利で、昔作っていた別サイトではアクセス解析の画面をこれでデスクトップに表示させたりしていました。
デスクトップウィジェットの独自規格はビミョー
ところで、私は正直なところGoogleやYahooが出している「デスクトップウィジェット/ガジェット」はあまり好きではありません。(根っからのWindowsユーザなのでMacの存在は意識できず)
もっとも、出てきた当初は「Web開発の技術でそのままデスクトップミニアプリが開発できる」ということで注目していました。
でも実際はよく分からない独自のXML形式でUIを作らなければいけなかったり、いざ考えてみればJavaScriptもゴリゴリ書くまでは使いこなせなかったりで、結局興味も薄れていくことに。
現在のところそれほど魅力的なウィジェットを見かけないところからしても、同じように思っている人は結構多いのではないかと。(規格が乱立してるのも気持ち悪いですしね。実はYahoo!ウィジェットしか試したことありませんが、そもそもウィジェット表示のための基本機能がいまいちでした)
デスクトップウィジェット普及の鍵はミニブラウザ?
ComBooのようなミニブラウザは、見てのとおりWebページをそのまま切り取ってくるわけですから、デザインはHTML/CSSで行えますし、機能の実装も純粋なWeb開発になります。
そもそも、わざわざAPIを叩いて情報を引っ張ってくるようなツールを作らなくても、既存のWebサービスをそのままデスクトップに持ってこれるわけです。
たしかに実現できる機能は劣るかもしれませんが、この気軽さは強みになりそうなところ。
そのうち「このページをミニブラウザに登録」みたいなボタンが出てくるかもしれません。(もしくはRSSの「RSS auto-discovery」のようにヘッダ内に切り出す箇所を記述できる規格を作るとか)
Safariの「Webクリップ」がミニブラウザの存在を世に知らしめたことで、多くの人がこの可能性に気づいてくれそうな気がします。
参考ページ
Safariの『Webクリップ』を試してみる。 - sta la sta
記事冒頭で引用させてもらったところ。
[N] Safari「ウェブクリップ」機能を試す
こちらもウェブクリップ機能の紹介記事。
ApolloやWidgetやPrism。 - あまたの何かしら。in はてな
Vistaではサイドバーに「Labogat」なるものを入れて似たようなことが出来るらしい。(*2007-10-29追記:中の人にトラックバックをいただきました。「Labogatは単にページを表示しているだけだから自由度がない」とのこと)
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