しばらく更新できていませんでしたが、何をやっていたのかというとLPIC(Level1)の勉強をしていました。
最近は個人的にも仕事でLinuxに触れる機会が増えてきましたし、今年はVimを覚えたことでLinux/Unixの世界がぐっと近づいたような気がします。
私の場合はWinsows上でVMware+PuTTYを使うことが多いので、今回はそのあたりの覚え書きでも残しておこうかと思います。
VMware
VMwareはVMware Inc.が提供している商用の仮想化ソフトで、一部が無償提供されています。
同じような仮想化ソフトとしてMSのVirtual PCがありますが、Virtual PCがMSのOSに特化しているのに対し、VMwareはLinuxをサポートしています。
VMwareの多彩なラインナップのうち、無料で使えるのは以下の二つです。
VMwarePlayer
VMwarePlayerは仮想マシンの実行に特化したツールとして提供されています。
仮想化エンジンとして商用製品のVMwareWorkstationと同じものを搭載しており、実行時のパフォーマンスが高いのが特徴。(後述のVMwareServerはこれよりも古い仮想化エンジンを使用しています)
各種OSの仮想マシンが仮想アプライアンスとして提供されており、これをダウンロードしてVMwarePlayerから使用する形になります。
また、VMwarePlayerには仮想マシンの新規作成のメニューは用意されていませんが、機能そのものは内部に存在しており、設定ファイルを直接編集することで仮想マシンの新規作成や設定変更が可能です。(アンオフィシャルのサポート用ツールも存在します)
VMwareServer
VMwareServerの主な特徴は以下のとおり。
- サーバとしての利用が可能(ライセンスでサーバ利用を許可)
- 仮想マシンの新規作成が可能
- リモートからの管理が可能(クライアントツール/Webベース)
- スナップショットによるバックアップ・復元が可能
仮想マシンの新規作成や設定が簡単なので、これらはサーバ用途でなくともこちらを利用するメリットになります。
ただし前述のとおり仮想化エンジンはVMwarePlayerよりも古いものが搭載されており、GUI主体での使用には若干不向きな面があるかもしれません。(ターミナルからの使用程度であればそれほど違いはないと思うのですが)
ちなみに、VMwareServerで作成した仮想マシンはVMwarePlayerで動かすことが可能です。(ただしServerとPlayerは同一環境にはインストールできないのでご注意を)
私はVMwareServerにPuttyから接続する形で使用していますので、以降はVMwareServerを対象にして記述します。
ネットワーク設定
VMwareのネットワーク設定には3種の形態が用意されており、用途によってこの中から選択することになります。
それぞれ簡単に内容を紹介しておきます。
- ブリッジ接続
- ゲストOSをホストOSのイーサネットアダプタと同じハブに接続するような接続形態です。ホストOSがDHCP環境を利用しているのであれば、ゲストOSもDHCPに設定することでそのままネットワーク接続できるようになります。固定IPにする場合は、ホストOSに合わせてゲストOSのネットワークを設定します。
- NAT
- NATは、ゲストOSにVMwareだけのプライベートIPを使い、ゲストOSが外のネットワークと通信する際に、NATでホストOSのIPアドレスに変換します。
- ホストオンリー
- ホストコンピュータに閉じたネットワークです。ゲストOSはホストOSと別のゲストOSとだけが通信できます。WebサーバとDBサーバを分け、DBサーバをWebサーバの後ろ側に配置する場合などに利用できます。
外部ネットワークに接続したくない(できない)場合は、ホストオンリーを選択してネットワーク設定だけ行えば簡単です。
VMwareTools
拡張ツールであるVMwareToolsをインストールすると、いろいろと良いことがあります。
- VGA以上の解像度のサポート
- ゲストOS/ホストOS間のコピーペースト(テキストのみ)
- マウスカーソルのシームレスな移動
- ゲストOSのホストOSへの時刻同期(rootでの実行時)
この他、ゲストOS/ホストOS間の共有フォルダも作成できるようですが、試したことがありません。
ぴたすちお
VMwareServerをローカルで使用する際、クライアントツールを最小化してもタスクバーに表示され続けるのがうっとうしい場合があります。
ぴたすちおのようなツールを使うと任意のウィンドウをタスクトレイに最小化することができるので、私はいつもこれでVMwareServerをタスクトレイにしまうようにしています。
参考書籍
Virtual PC、VMwareその他の仮想化ソフトについてそれぞれ詳しく解説されています。VMwareの使い方がよく分からないという場合は読んでおくと良いかも知れません。
記事内のVMwareのネットワーク設定に関する部分の記述は、この本を参考にさせてもらいました。Amazonのレビューで評価が低いですが、大変分かりやすい良書でした。
「PuTTY編」へ続きます。
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