zshを使い始めるにあたって、いちばん違和感を感じたのは実はプロンプトだったりしました。
ここではzshの機能を活かした上で、bashユーザにも違和感のないプロンプトの設定を紹介します。
bashユーザのためのプロンプト設定
zshの標準プロンプトはこんな感じ。
localhost%
bashとはだいぶ違います。
やっかいなのは、このプロンプトの設定が特種な文字列を使うものであり、初心者にはやたら敷居が高いということ。
おなじみ「漢のzsh」でも第二回でプロンプトの設定が取り上げられているのですが、残念ながら設定が懲りすぎていて分かりづらい。
仕方がないので、自分で調べながら何とかシンプルなbash風に仕上げてみました。
## プロンプトの設定
autoload colors
colors
PROMPT="%{${fg[blue]}%}[%n@%m] %(!.#.$) %{${reset_color}%}"
PROMPT2="%{${fg[blue]}%}%_> %{${reset_color}%}"
SPROMPT="%{${fg[red]}%}correct: %R -> %r [nyae]? %{${reset_color}%}"
RPROMPT="%{${fg[blue]}%}[%~]%{${reset_color}%}"
設定しているプロンプトは以下のとおり。(参考:zsh: Parameters)
PROMPT:左側に表示されるの通常のプロンプト
PROMPT2:2行以上のコマンドを入力する際に表示されるプロンプト
SPROMPT:コマンドを打ち間違えたときの「もしかして」プロンプト
RPROMPT:右側に表示されるプロンプト。入力が被ると自動的に消える
設定内の「%○」という記号の意味は以下のページに載っています。
色の設定だけはどうしても読み見づらくなってしまうのですが、「%{${fg[blue]}%}」と「%{${reset_color}%}」で囲った部分がブルーで表示されるようになっています。
プロンプトに色が付いていると、コマンドごとの区切りが分かりやすくていい感じ。(もちろんbashでも設定できると思いますが、よい機会なのでzshでやってみてください)
これで以下のような表示になります。めでたしめでたし。
参考ページ
- www.machu.jp - zsh
プロンプトを一般ユーザでは $ rootは # にするための設定ほか - zshのある暮らし2 - プロンプト関連
予め用意されているプロンプトテーマというものも使えます。派手なものもあって面白いので一度お試しあれ。
連載一覧
- ナレッジエース - zshの基本的な使い方 1/3 「導入~基本設定」編
- ナレッジエース - zshの基本的な使い方 2/3 「bash風プロンプト」編
- ナレッジエース - zshの基本的な使い方 3/3 「操作」編
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