MS IMEが使い物にならないという話題があったので、ATOKの記事を書きたいなと思っていたところ、先を越されてしまいまいた。
ATOKなら3倍速く打てる!
「Windowsをインストールしたら、アンチウィルスソフトとATOKは入れておけ!」 という格言が示すとおり、Windowsを操作する上で必須なのがATOK。
まったくもって同意です。
会社に入社したときも、業務PCにATOKをインストールしてもよいか真っ先に上司に確認したことを覚えています。(ATOKは同時に使用しなければ自身の利用にかぎり複数台のPCにインストールすることがライセンス上認められています)
上記のページでもATOKの便利な機能はいくつか紹介されていますが、ここでは私がよく使っているATOKの便利な機能を紹介したいと思います。
※私が使っているのはATOK2006なので、ひょっとしたら最新版だと変わっている部分があるかもしれません。ご注意を。
常に推測変換候補を表示する
最近いちばん感動したのがこれ。
自動的に推測候補を表示する
ヘルプに記載されているちょっとした設定を行っておくと、入力中に「過去の確定履歴」と「慣用表現」をリアルタイムに絞り込みながら表示してくれるようになります。
例えば「なにとぞ」と入力しただけで、自動的に以下のような候補が表示されます。(入力に応じてリアルタイムに表示されます)
このまま上下矢印キーで選択し、Enterで入力することができます。(先頭の候補ならばShift+Enterで一発入力できます)
設定方法は以下の通り。
ヘルプ - ATOK起動時に推測候補モードにする
ATOK プロパティを起動します。
[入力・変換]シートに切り替え、[省入力・推測変換]を選択します。
[推測候補モードを初期値にする]をチェックして有効にします。
[OK]をクリックします。次に起動するアプリケーションから設定が反映されます。
慣用表現だけでなく過去に確定した履歴も表示されるようになるので、長い固有名詞なども2回目からは頭の数文字を入力するだけで変換できるようになります。
不要になった候補は、推測候補で選択した状態でCtrl+Delキーを押せば、確認ダイアログが表示され削除することができます。
参考ページ
- Tanablog: ATOK 起動時に推測候補モードにする
こちらの記事で知りました。大変重宝しています。
柔軟な変換を使いこなす
設定ではないのですが、ATOKには便利な変換機能がいくつかあるので、これらについても一部を紹介します。
日付の変換
ATOKでは、「きょう」や「あした」と入力して変換すると、自動的にその日付に変換することができます。
日付のフォーマットはある程度カスタマイズすることもできます。(ヘルプ「表示する日付の形式を設定する」を参照)
スペルのわからない英語を読みから入力する
英語のスペルが分からないときには、カタカナ語で入力してからF4キーを押すと、英語に変換してくれます。
この機能は標準で搭載されている「カタカナ語英語辞書」を使って変換されるため、オプションの辞書などを同時に購入していなくても使うことができます。(ヘルプによれば、「カタカナ語英語辞書には、外国の地名や人名などのほか、よく使われる英語が登録されています」とのこと)
スペルを確認するためにいちいち和英辞書などで検索する必要が無くなるので、英語が苦手な人間には強い味方になります。
IME互換のキー設定を使う
ATOKには独自のキー操作があるのですが、インストール時などにMS IME互換のキー操作を選択することができます。
長年IMEを使っていて、新たにATOKに乗り換えるという場合はこの互換キー設定を選んでおくのが無難でしょう。
また、ATOKのキー設定だけに慣れてしまうと、いざIMEを使わざるを得ない環境になった際に困ってしまう可能性があります。
私もこのような理由でキー設定はIME互換のものを使用しています。(IME互換のキー設定を使っても、操作キーが異なるだけで機能的な制限は発生しません)
「無変換キー」一回でカタカナに変換
ただ、実はこのIME互換のキー設定には一つだけ違和感を感じるところがあって、標準では「無変換キー」を一回押しただけではカタカナに変換してくれません。(IMEの場合は無変換キー一介でカタカナに変換されます)
これについてはキーカスタマイズの設定で「無変換」キーの「入力中」の機能を「順次カタカナ後変換」→「カタカナ(後)変換」に変更することでIMEと同じ動作にすることができます。
参考ページ
- JustSystems ATOK総合スレ まとめ @ ウィキ - FAQ
このサイトには他にもATOKの設定に関する情報がまとめられています。
まとめ
ATOKで文章入力は本当に効率化します。自分にとっては既に必須のツールですし、多くの人に使ってもらいたいと思います。
多彩な機能があり、完全に使いこなすのは難しいかもしれませんが、普通に使っているだけでも十分に恩恵に預かることができます。(そのように作られています)
私もまだまだ一部の機能しか理解していませんし、ここで紹介したのは本当にごく一部ですが、まだお使いでない方はぜひ導入を検討されることをお勧めします。
ATOKの購入
ATOKはAmazonで20%以上の割引価格で購入できます。
変換精度の向上をはじめ、さまざまな機能強化が行われた最新版です。ひとつ面白そうなのはATOKダイレクトという機能で、変換時に「はてなキーワード」を辞書として参照できたりするようです。
プレミアム版には「国語/英和/和英辞典」と「会社四季報 企業名変換辞書」「メール文例」などが収録されています。特にこれらが必要でなければ、通常版で十分だと思います。
Mac向けは記事投稿現在、2007が最新版です。
追記@2008-04-03
ATOK 2008を買ってでも使うべき“10の理由”
素晴らしい記事を見つけた。
追記@2008-05-23
なぜか変換できない vs. なぜか変換できる:最近の「MS-IME」は目に余る――よろしい、ならば「ATOK」だ (1/4) - ITmedia +D PC USER
タイトルがいいですねw 諸君 私はATOKが好きだ 誰か書かないかな
Comments»
ATOKいいよ…
MS IMEさらに…お馬鹿になっていくとかATOKなら3倍速く打てる!とかを読んで、そうそう、と思う。いいよATOK。3倍以上速く打てるっていうか、ATOKやめると (more…)