
最近仕事でJava使うようになったこともあり、以前から気になっていた統合開発環境のNetBeans 6.1をインストールしてみました。
NetBeansの概要についてはWikipediaのNetBeansページが参考になります。Ver6で動作がかなり高速化されたほか、Ruby/RailsやJavaScript、PHPなどにも標準での対応を進め、注目を集めています。
NetBeans公式サイトのビデオツアーでも機能の概要が紹介されていますので、興味のある方はご覧ください。
ちなみにRuby on Rails用 統合開発環境(IDE) 比較レポート:CodeZineという記事でもNetBeansはかなりの高評価を得ていました。
さて、このように魅力的な存在であるNetBeansですが、個人的に気になるのはVimのキーバインドと、配色の変更ができるのかということです。(黒背景にできないエディタには無条件で「使えねー」の烙印をくれてやります)
結論から言いますと、無事どちらも解決できました。NetBeans、なかなかよいかもしれません。以下、調べたことをまとめておきます。
NetBeanesで選べるカラーテーマ
私は、エディタの配色というものがかなり重要な存在であると考えています。
目に優しく、見やすい配色が理想的であるのはもちろんのこと、好みの配色が使えることでエディタ自体への愛着が沸いてきます。これによって気持ちよく作業ができるので、生産性も上がるのではないかと思うほどです。
NetBeanesには標準で2つの黒背景カラーテーマが用意されているほか、プラグインの形式で新しいカラーテーマをインストールすることができます。
標準付属カラーテーマ
標準で用意されているカラーテーマは「オプション」→「フォントと色」にある「プロファイル」のドロップダウンリストから選択するだけで使えます。
Norway Today
ダークブルーを基調とした落ち着いた配色。デフォルトではこれがお勧め。
Norway Today
City Lights
こちらは原色系のちょっと派手な印象。
City Lights
サードパーティ・カラーテーマ
標準以外のカラーテーマはまずプラグインとしてインストールした上で、同じく「プロファイル」から選択して使います。
プラグインのインストールはダウンロードした.nbmファイルを「プラグイン」→「ダウンロード済み」の「プラグインの追加」で指定し、「インストール」ボタンを押して行います。(後から個別に無効化もできます)
Ruby Dark Pastels
標準のNorway Todayをさらに控えめにしたような配色。名前にRubyと付いていますが、一応他の言語でも使えるみたい。
Ruby Dark Pastels
Aloha
グレーと暖色系の洗練された配色。もっぱらこれが今の私のお気に入り。
Aloha
Fade to Grey
原色系だけど、それほどうるさくない。TextMate用のテーマも同時に配布されています。
Fade to Grey
以上。ところで、これらのカラーテーマは残念ながらエディタ以外のパネル(ナビゲータなど)までには適用されません。とはいえ、エディタ部分についてもほとんど白背景を強要されるEclipseに比べれば、はるかに快適といえます。
ちなみに、スクリーンショット使っているフォントはゆたぽん(コーディング)の16ptです。
起動オプションでアンチエイリアスを有効に
NetBeanesはJavaで作られているので、起動オプションでJavaのアンチエイリアス機能が使えたりします。
このため、WindowsのOS側ではClearTypeを無効にしていても、NetBeanesのウィンドウのみアンチエイリアスを有効化するということができます。コーディング用フォントでジャギーが目立つ場合などはこれを活用しましょう。
アンチエイリアスを有効にするための設定方法は以下のページが参考になります。
つまるところ、「NetBeansインストールフォルダ/etc/netbeans.conf 」に以下の起動オプションを追記します。
-J-Dawt.useSystemAAFontSettings=lcd
設定している「lcd」の部分は液晶モニタ向けの設定です。詳しくは上記ITproのページを参照のこと。WindowsXPではこのオプションによってClearTypeが有効になります。また、この部分を「on」に変えるとJavaのアンチエイリアスが使われるようになります。どちらにするかはお好みで。
ただしClearTypeの場合、一般的なサイズのMSゴシックにアンチエイリアスがかからなかったりするのでご注意を。(このおかげでナビゲータパネル等のアンチエイリアス化を防げるというメリットもあったりしますが)
NetBeanesで使えるVimプラグイン
配色とアンチエイリアスの設定が終わったら、続いてVimのキーバインドを実現していきましょう。NetBeanesには現在jViとVIEXという2つのVim風プラグインが存在します。
両方とも使ってみましたが、「:コマンド」やビジュアルモードの再現性などから、jViのほうがだいぶ完成度の高い印象をうけました。
jViについてはMasaki Katakai’s Weblogにインストール~設定方法まで日本語の情報があります。
私自身は実のところまだあまりよく触っていないのですが、なにやらすごい良くできている予感。jViの公式ページに詳しいドキュメントがあります。ひょっとしたら、できる事を探すよりも、できないことを探したほうが早かったりして(^^;
とりあえずちょこちょこ触っていて気になった点はIMEがONのときにEscで挿入モードを抜けられないことと、vimrcではなくGUIで設定する必要がある(当然VimScriptは使えないので拡張性は低い)ということくらい。
挿入モードではNetBeanes自体の補完機能が普通に使えるようなのでご安心を。
次はNetBeanesのドキュメントを読む予定。何かあればまた書きます。
Comments»
古いエントリにコメントで恐縮ですが,
コメントありがとうございます。同志( `・∀・´)ノ