週末には一週間分の撮りためたビデオを見るのが日課になっています。
その中で今日は、「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」のソムリエ・佐藤陽一さんの回を見ました。
昨年のソムリエコンクール日本大会で優勝したほどの実力を持った方です。
番組は非常にドラマチックな構成になっており、すっかり見入ってしまいまいた。
中でも私が強くひかれたのは、冒頭で語られた以下の言葉です。
ソムリエの仕事は・・・
「ソムリエの仕事は、ワインを語ることではない。ワインで人を幸せにすることだ」
字面だけでは伝わらないかもしれませんが、この言葉が番組の見事なBGMと映像編集で流れてきたとき、えらく感動してしましました。
本当にこれは、まったくそのとおりだと思います。
私はシステム開発会社で技術系の仕事をしていますが、これに当てはめるとしたら、「システムエンジニアの仕事は、技術を語ることではない。技術で人を幸せにすることだ」といったところでしょうか。
どうしても技術先行になってしまい、新しい技術を使ってみたくなったり、余計な機能をゴテゴテ付け加えてしまうのは業界でよく言われる悪い癖です。
人の役に立ちたい、幸せにしたいという気持ちを思い返して、本当に必要なことは何かを考えていく必要があるのでしょう。
デザイナーの目的は・・・
このようなことは、私も何も今回はじめて気づいたわけではありません。(改めて言葉で示されたことで思い返す機会になりました)
むしろ殆どの方が漠然と理解されているのではないかと思います。
はまちちゃん一押しのクリス・クロフォード著「インタラクティブデザイン論」では、デザイナーの仕事について以下のように書いています。
デザイナーの目的は、自らの素晴らしい才能、専門知識、語彙を使って自分自身に注目を集めることではなく、ユーザ(または読者)が何かを成し遂げるための手助けをすることであるはずです。
これには耳の痛いデザイナーも多いのではないでしょうか。
仕事をする上では、自己満足に浸るのではなく、しっかりお客となる人のことを意識して取り組んでゆきたいものです。
参考書籍
はまちちゃんの記事がきっかけで読みましたが、かなり面白かったです。ユーザインターフェースデザインに興味があるならお勧め。著者のプログラミング技術に対する考え方なんかも興味深いです。
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